世界初の海上空港となる関西国際空港。「関空」との愛称で親しまれているだけでなく、利用しやすいとのことで世界的にも評判の高い国際空港でもあります。国際空港ともなれば、空港で外貨両替をする方も多いです。ただ、関空は非常に広い空港。外貨両替の場所を把握するのは大変ではないでしょうか。
そこで今回の記事では、関西国際空港の外貨両替ができる場所を紹介します。この記事を読むことで、関空で外貨両替できる場所をすぐ把握することが可能です。「関空の外貨両替できる場所を探している」「どの両替場所がお得に両替できるのか知りたい」このような方には、参考になる記事となっています!
関西空港の概要
関西国際空港は、1994年9月4日に開港。大阪湾内に埋め立てによって造られた海上空港です。正式名称は「関西国際空港」ですが、ほとんどの人は正式名称では呼びませんね。ちょっと略して「関西空港」と呼んだり、さらに略して「関空」と呼んでいます。
西日本の玄関口ともいわれるほどの規模を持つ空港で、成田空港、中部国際空港と国際拠点空港のひとつして数えられています。関西空港へは、JR大阪駅からは約60分ほどで行くことができます。
また、リムジンバスでいくと、直接ターミナルビルの国際線フロアで降りることも可能です。関西空港駅と隣接しているので、電車に降りてからそのまま飛行機に搭乗もできます。
関西空港の国内線は、日本航空、全日空、スターフライヤー、ピーチ、日本トランスオーシャン空港、ジェットスタージャパンの6社が就航しています。また、国際線は日本航空などを含めると50社ものエアラインが就航しています。アメリカのデルタ航空やユナイテッド航空ほか、ヨーロッパのルフトハンザ航空、韓国の大韓航空、中国の中国国際航空など、世界各国のエアラインに搭乗することができます。
関西空港の構造は、第1ターミナルと関西空港駅とエアロプラザが隣接しており、少し離れた位置に第2ターミナルが建っています。LCC(格安航空会社)を利用せず、ANAやJALなどをご利用の方は、第1ターミナルの利用となります。
次にターミナルの内部を解説します。第1ターミナルは、4階建ての構造となっており、関西空港駅と商業施設の「エアロプラザ」が隣接されています。関西空港駅まで電車でいき、そこから第1ターミナルの2階に移動できるので、そのまま飛行機に搭乗することも可能です。
1階は、国際線到着フロアとなっており、外貨両替所や外貨両替機、ATMなどがあります。2階は国内線ゲートとなっており、国内線はこちらから搭乗できます。3階はレストランフロアとなっており、飲食を楽しむことが可能です。そして4階には、国際線出発フロアとなっています。出国審査場を抜けた先にある国際線ゲートエリアには、北ウイング内と南ウイング内のそれぞれを行き来できる「ウイングシャトル」が運行しています。ウイング内を徒歩で移動するのは、結構な距離があります。そのため、ウイングシャトルでゲートエリア中央から先端のゲートまで、シャトルで移動できるようになっています。
第2ターミナルは、LCC(格安航空会社)の乗り場です。第1ターミナルから距離があり、徒歩で行くのは時間がかかるため、第1ターミナルに隣接している「エアロプラザ」からバスで移動します。第2ターミナル内は飲食店も多少ありますが、第1ターミナルと比べてわずかしかありません。こちらでも外貨両替所があるので、出発前に外貨両替も可能です。
関西国際空港は、国際空港だけあってかなり広い空港です。しかし、広い割にはわかりやすい造りになっているので、迷う心配もないかと思います。
両替所の場所
それでは、関西空港の外貨両替できる場所を紹介します。
※2022年3月時点では、コロナウイルスの影響により、臨時休業となっている両替所や両替機が多くみられます。
■第1ターミナルビル 国際線到着フロア
第1ターミナルビル1階は、国際線到着フロア。国際線の到着フロアだけあって、多くの外貨両替所があります。海外から帰国した後に、ついでに外貨両替を行いましょう!
ポケットチェンジは、”余った外貨を電子マネーに交換できる専用キオスク端末“です。第1ターミナルビルの1階フロアに1台設置しています。
ポケットチェンジは、外貨/邦貨を端末に投入するだけで、自動で「Suica」などの交通系電子マネーや「WAON」「楽天Edy」などの電子マネーに交換できます。また、海外の電子マネーにも交換可能です。例えば、「プリペイドVISA」や「Uber」などにチャージもできます。米ドル、ユーロ、韓国ウォン、中国元であれば、紙幣と硬貨の両替に対応しています。
現金にこだわらない方であれば、ポケットチェンジを利用してみてはいかがでしょうか。
※現金→現金同士の両替はできません。米ドル紙幣を日本円紙幣などに両替、といったことはできないので注意してください。
場所:
「関西空港 国際線到着フロア 北到着口」
関西国際空港 第1ターミナルビル1階、北到着口の案内所の裏
※南到着口に設置している端末のサービスは終了しました。
対応通貨:
<お札・硬貨>米ドル、ユーロ、中国元、韓国ウォン
<お札のみ>台湾ドル、シンガポールドル、香港ドル、タイバーツ、ベトナムドン、日本円
交換方法:端末操作
為替レート:選択した通貨によってレートが異なります。利用前に端末でレートを確認可能です。
営業時間:24時間営業
〇紀陽銀行
和歌山県に本社を置く銀行。第1ターミナルビル1階に外貨両替所を設けています。対応通貨も多く、21種類!外貨→日本円、日本円→外貨の両方向に両替が可能。ただ、日本円→外貨の場合は、紙幣のみしか対応していません。また、営業時間は17:00までとなっている点には注意しましょう。
場所:「紀陽銀行 関西国際空港出張所」
第1ターミナルビル1階国際線到着フロアの北到着口付近
両替方法:窓口にて対応
為替レート:2020年11月9日、電話で確認
外貨→円 | 円→外貨 | |
米ドル | 100.35 | 106.35 |
英ポンド | 124.24 | 147.21 |
ユーロ | 118.33 | 126.88 |
韓国ウォン | 7.76 | 10.61 |
営業時間:9:00~17:00(年中無休)
〇トラベレックス
トラベレックスは、世界で1500以上の店舗を持つ外貨両替専門店。ほとんどの空港に両替所を開いているので、見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。現金同士の両替が可能で、31種類の通貨に対応しています。第1ターミナルビル1階には、3店舗あります。
※2022年3月3日時点では、コロナウイルスの影響により、「トラベレックス国際線到着ロビー店」を除く1階フロアの両替所は全て臨時休業となっています。
場所: 第1ターミナルビルの北到着口、南到着口、中央付近に3店舗あります。
- 「トラベレックス国際線到着ロビー店」
- 「トラベレックス国際線到着ロビー北店」
- 「トラベレックス国際線到着ロビー南店」
両替方法:窓口にて対応
為替レート:オンラインにて確認可能
営業時間:6:00~23:00(年中無休)
大阪に本社を構える地方銀行。池田銀行と泉州銀行が合併により誕生した銀行でもあります。対応通貨は26通貨。現金同士の両替ができますが、硬貨の両替は行っていません。こちらも第1ターミナルビル1階にあります。
※2022年3月3日時点では、コロナウイルスの影響により臨時休業となっています。
場所:「池田泉州銀行 関西空港出張所」
第1ターミナルビル1階の南到着口付近
両替方法:窓口にて対応
為替レート:臨時休業(2022年3月3日時点)
営業時間:6:00~23:00(年中無休)
■第1ターミナルビル 国際線出発フロア
第1ターミナルビル4階の国際線出発フロアにある外貨両替所を紹介します。フロアだけでなく、北ウイングと南ウイングにも両替所があります。
国際線出発フロアのゲートエリアの北ウイングに1台設置しています。
ポケットチェンジは、余った外貨を電子マネーに交換できる専用キオスク端末です。第1ターミナルビルの1階フロアに1台設置しています。ポケットチェンジは、外貨/邦貨を端末に投入するだけで、自動で「Suica」などの交通系電子マネーや「WAON」「楽天Edy」などの電子マネーに交換できます。また、海外の電子マネーにも交換可能です。例えば、「プリペイドVISA」や「Uber」などにチャージもできます。米ドル、ユーロ、韓国ウォン、中国元であれば、紙幣と硬貨の両替に対応しています。現金にこだわらない方であれば、ポケットチェンジを利用してみてはいかがでしょうか。
※現金→現金同士の両替はできません。米ドル紙幣を日本円紙幣などに両替、といったことはできないので注意してください。
場所:
「国際線出発ゲートエリア 北ウイング」
ウイングシャトル「先端駅」を降りて、7、8番ゲート方向右側
交換方法:端末操作
為替レート:選択した通貨によってレートが異なります。交換前に端末でレートを確認可能です。
対応通貨:
<お札・硬貨>
米ドル、ユーロ、中国元、韓国ウォン
<お札のみ>
日本円、台湾ドル、シンガポールドル、香港ドル、タイバーツ、ベトナムドン
営業時間:24時間
関西空港を運営している関西エアポートの完全子会社「関西エアポートリテールサービス」が運営する外貨両替ショップです。関西空港の直営でもあるので、信頼できる両替所といえますが、営業時間が出発便に合わせているのがやや使いづらい点でしょうか。決まった時間に両替しに行きたい方には、不向きといえますね。対応通貨は、33通貨。第1ターミナルビルには3店舗あります。
※2022年3月3日時点では、国際線ゲートエリアの1店舗しかやっていません。2店舗は、コロナウイルスの影響により臨時休業となっています。
場所:
「国際線出国エリア北店」 国際線ゲートエリア本館、北ウイング側
「国際線南エリア南店」国際線ゲートエリア本館、南ウイング側
※2020年11月10日時点で臨時休業中
「国際線出発フロア北店」 第1ターミナルビル4階国際線出発フロアの北出発口付近
※2022年3月3日時点で臨時休業中
両替方法:窓口にて対応
為替レート:2020年11月9日、ウェブサイトで確認
外貨→円 | 円→外貨 | |
米ドル | 100.83 | 105.84 |
英ポンド | 125.19 | 146.89 |
ユーロ | 119.17 | 126.72 |
韓国ウォン | 8.04 | 10.42 |
営業時間:国際線の出発便に合わせて随時営業時間が変更
〇トラベレックス
国際線出発フロアに1か所、出国エリア北ウイングに2か所、南ウイングに1か所あります。※2022年3月3日時点では、一部の店舗が臨時休業となっています。
場所:
「国際線出発ロビー店」・・・出発フロア、チェックインカウンター「E」付近
「北ウイング先端駅店」・・・北ウイング方面先端駅を降りてすぐ
「北ウイング中間駅店」・・・北ウイング方面中間駅を降りてすぐ
「南ウイング先端駅店」・・・南ウイング方面先端駅を降りてすぐ
両替方法:窓口にて対応
為替レート:オンラインにて確認可能
営業時間:8:00~23:00(年中無休)
■第2ターミナルビル
第2ターミナルビルは、LCCの搭乗口となっています。第1ターミナルビルと比べると数は少ないですが、2箇所両替所があります。徒歩で行くのは厳しいので、第1ターミナルビルの隣接されている商業施設「エアロプラザ」から、バスで行きましょう。
SMBC信託銀行は、三井フィナンシャルグループの信託銀行です。「PRESTIA EXCHANGE(プレスティアエクスチェンジ)」と呼ばれる外貨両替ショップが、第2ターミナルビルに2店舗構えています。対応通貨は21種類。現金同士での両替が可能です。
場所:
「SMBC信託銀行第二」 第2ターミナルビル 税関検査場付近
「SMBC信託銀行第三」 第2ターミナルビル 保安検査場付近
両替方法:窓口にて対応
為替レート:2020年11月9日、ウェブサイト(外貨両替コーナーレートで確認)
外貨→円 | 円→外貨 | |
米ドル | 100.33 | 106.03 |
英ポンド | 125.11 | 147.11 |
ユーロ | 118.80 | 126.80 |
韓国ウォン | 7.74 | 10.74 |
営業時間:8:00~18:00(2店舗とも同じ時間、年中無休)
■関西空港駅
関西空港駅内にも、両替所があります。電車から降りて、空港に行く前に両替してしまうのもありですね。
第1ターミナルビルに隣接している、関西空港駅内にトラベレックスが1店舗営業しています。
場所:「トラベレックス 関西空港駅店」 大阪府泉南郡田尻町 泉州空港中1 関西空港駅内
両替方法:窓口にて対応
為替レート:2020年11月9日、電話で確認
外貨→円 | 円→外貨 | |
米ドル | 100.00 | 106.9 |
英ポンド | 123.05 | 147.8 |
ユーロ | 116.4 | 126.98 |
韓国ウォン | 7.71 | 10.77 |
営業時間:8:30~22:30(月、水曜日休業)
まとめ
関西空港内にある外貨両替所を紹介しました。国際空港だけあって、多くの外貨両替所が設けられていますね。現金同士の両替であれば、関西空港直営ショップの両替レートがお得です。ただ、営業時間が不規則なため、若干利用しにくいのが難点。現金にこだわらない方で、手軽に外貨を処理したい方はポケットチェンジのような外貨交換機を利用してみてはいかがでしょうか。端末操作だけで、すぐに交換ができるので非常に便利です。この記事が、関空を利用する方のお役に立てたら幸いです。